奥深き作法ワールド

久しぶりの雨の夜、図書館で借りてきた3年ほど前の暮らしの手帖を読んでおります。
ファッション雑誌系は3年前は流行遅れな感じですけれど、こういった雑誌は季節さえ合ってれば問題なしな感じですにゃー。
まあ、今読んでいるのって、初夏号なんですけど。

さて、その暮らしの手帖内に心得の教科書というマナー講座的連載がありまして、そのテーマが“さようならのマナー”というもの。
今後も接する機会のある彼とお別れする作法やら、お別れしたことを人に知らせる作法とかが、日本現代作法会会長篠田弥寿子さんによって語られています。

そんな中で興味を引いたのが、お別れした彼に貸した本を返して欲しいときの作法。
まずは、元彼に手紙をしたためます。
以下、抜粋。

「お別れして久しいですが、私の本をお貸ししたままにしていました。
その後のいきさつもあり、思い出が残る物を持たれていてはお互い区切りが付きませんし、かえってご迷惑になりますので、お返し頂きたくお願いいたします。
返送用の封筒を同封いたします。お手数をおかけしますが、ご高配下さい。
あなたのご活躍を祈りつつ お願いまで」

以上、抜粋。
この二人がどういう付き合い方をしていたのか、すごく気になります。
弥寿子的には、お付き合いしている間もきっちりと作法に乗っ取ってお付き合いし、お別れの際も丁寧に

「長らくお付き合いをしてまいりましたが、他にお付き合いしている方ができましたし、このままお付き合いを続けるのも返ってあなたにご迷惑になります。
今後はよき友人としてよろしくご指導・ご鞭撻のほどお願い申し上げます。
お手数をおかけしますが、ご高配下さい。
あなたのご活躍を祈りつつ お願いまで」

と別れたいう設定なんでせうかね。
なんだか修羅場は避けられそうですよね。しれっと言いのけたら。

作法、すごいですにゃー。
グッド・マナーは人間関係の潤滑油ですね?