現実はビター

誰もが一度は小学生の頃、ズッコケ三人組を読んでいる…筈、ですよに?
愛読書でした。
チビで敏捷なハチベエと頭脳キャラのハカセ、個人的には捨てキャラ扱いだったデブでのんびり屋のモーちゃんの三人組で、一番好きだったのはハカセでした。
だって、頭いいんだもん。

女の子を脅かして首っ玉にかじりついてもらおう(小学生心にも古臭い表現だにゃーと思わされた)作戦でテープに録音した「助けて…」の声が1回多かったというラストでぞっとさせられたり、タイムスリップして平賀源内に会うけど、結局は死んでしまう運命を変えられないというラストに考えさせられたりと、結構、思い出に残っています。

そんな三人組が40歳になった嘘みたいな話があると聞き、図書館で借りてきたのですけれど…導入部の30ページ程を読んでから、まだ読み進むことができません。
だって、いきなりハチベエは小料理屋みたいなところでそこの女将というかママをなにげに口説いてるし、大学の研究室には残れず中学教師になったハカセは学級崩壊に悩んでるし、捨てキャラモーちゃんなんて、妻子持ちでレンタルビデオ店でバイトですよ?

これがバブル全盛期とかだったら、ハチベエは実家の八百屋をコンビニではなくスーパーにしてチェーン展開とか、ハカセは教授になってるとか、モーちゃんは…まあいいや。
もう少し夢ある将来像になっていたんじゃないかと思うんですけどねぃ。

最後まで読んだら、きっと違うんでせうね。面白いに違いない。

あ、最後にひとつ。
ハカセの通知表のぱっとしなさにびっくりしました。だって、ハカセなのに。
やっぱり、最強は出来杉くんですね。出来杉くん。女子を君付けで呼ぶ出来杉くん。