キャベツ畑で捕まえて
娘の学校でのクリスマスリース作りに、こともあろうにヘクソカズラを持たせてしまうようなアネは、全くと言っていいくらい、植物に興味がありません。
どうぶつの森でだって、スズランを咲かせられないような女です。
そんな彼女が、電話で言いました。
「キャベツの二毛作ってどうやるか知ってる?」
これは農業を始めたいからその方法をわたしに問うたのではなく、これから豆知識を披露しちゃうわよの導入的な問いかけです。
まさか、わたしの目が黒い内にこんなことをアネから教えられるとは思ってもみませんでした。
環境は人を変えるんですねぃ。
それを記念して、うちげのディナーはキャベツの千切りオンリーです。
嘘です。
ちゃんとおかずはあります。たぶん。