カブ彦の受難

雨の日も風の日も、そらもう働かされること馬車馬の如しなカブ彦殿ですが、ここしばらく自宅待機の日々が続いております。たまにはカブ彦を休めてあげようというカブ彦の人の優しい気遣いです。嘘です。そろそろオーバーホールせなあかん、せなあかんと何回も耳にしていますが、それでもなおオイルを継ぎ足し、誤魔化し、足蹴にし、煙草を押し当て折檻し、と、酷使してきた彼がそんなことをする筈がありません。
事の真相は単純、鍵を失くしたそうです。ある夜、仕事から帰ってくるなり、落胆してそう申しておりました。そのときは、ああ、大変だったねぃと深く突っ込まなかったのですが、よぅく考えてみりゃあ鍵失くしてどうやって乗って帰って来たのでせうか?もしかして、その晩帰ってきたカブ彦の人はモモちゃんとアカネちゃんシリーズに出てきた靴だけ帰ってくるパパ状態だったんでせうか?これはちと違うか。
更に事の真相は単純、直結してきたそうです。なるほど。つか、こともなげに直結してきたという人を普通に受け入れられるようになった自分にびっくりです。その直結の技術、一体、いつ会得したんでせうか?あまり若い時期に会得したと言われたら、彼の青春時代のテーマ曲はぱらりらりらりらりらりらーとゴッドファーザーに決定します故、聞かないことにしておきます。聞かぬが花ですよ。
昨日はなにか細工をして、カブ夫の鍵でも始動するようにしておりました。始動のときにカブ夫鍵差す→エンジンかかる→鍵抜く…なんか変じゃね?
細工ついでに“ええ音”仕様に変えたそうで、乗ってみたところ、以前のカブ彦よりは、やややる気仕様に変わっていました。その後すぐにマイマシン・カブ夫に乗ったところ、それ以上のやる気っぷりに「うわ!」と声があがり、エンストしちゃったのは内緒の話です。カブ夫さんも小とんがりに負けず劣らずふんつかですな。待て、しばし。
@ガレージ