帰巣本能

出産から21日経つと床上げだとか帯明けだとか言われて、何かにつけては「とにかく横になってなさい」と言われていたあの素晴らしい生活から「いつまでもパジャマでいると笑われるから着替えなさい」と言われる生活に早変わりです。おかあさん、一緒に住んでいた頃のことを思い出してください。用事がなけりゃ、極力着替えてなかったじゃないですか、うちげの末娘。
“義理と褌は外せない”を信条とする母の指示の下、リトルカブ彦の人を連れて、お祝いのお礼をしに親戚巡りをしました。とかく親戚の多い我が実家。できることなら褌も外して裸で過ごしたいわたしですが、そんな我がままは許されるわけもありません。行きますよ、行きますとも。
この辺以外にもある風習なんですかね、内祝いをお渡ししますと(というかリトルカブ彦の人自身が初めて訪ねる家に行くと)、“道標”と称してティッシュに包んだお金がリトルカブ彦の人の胸におひねりさながら差し込まれます。これでまた遊びに来てねって意味なんですが、知らない人はびっくりするだろうにゃー。いきなり赤子さんにおひねりですから。
生まれた後に配る“みつめのぼたもち”とかこんな風習を普通に受け入れられるわたしは、まさにここで育ったんだなと改めて確認させられます。今後、恐らく死ぬまで大阪で暮らすと思うのですが、根っこはここにあって、一生“似非”なんでしょうな。
こんな環境で義理と褌を外したら、実家がここにある限り「○○さんちのバッチ娘は…」と語り継がれるに違いないです。やばいやばい。