READY TO 滑落

いい大人が汗だくになって夜通しバイクで走る日、そんな坂内24時間耐久レースが今年もやってまいりました。
うちげは大とんがり殿の予定&小とんがりの健康を考え、昨日だけの日帰り参加。

現地に到着すると、既にスタートした後でした。
周回チェックポイント付近には去年にはなかったセクションがありました。
それが画像のこれなんですけれど、奥の壁の向う側を走ってきて、手前の石畳と同じ感じの坂を登り、左手側から下りてきて、右手側に上っていく。

1周目はみんな慣れていないのか、そこかしこでスタック、転倒と団子状態であちらこちらでバイクがうなります。
うわー、わたしには無理ですにゃー。出るって言ったとしても、これ見てやめますにゃー。

出る予定もないのに軽ーくびびっていますと、大とんがり殿に抱かれた小とんがりがまじびびりです。
「カブ、こわい…」
いや、カブじゃないんですけどね。

さらには日が落ちてから走っていた大とんがり殿が、山の中腹でまさかの滑落。
一人では引き上げられないと、ヘルメットを墓標に見立てて現地へ置いて、徒歩で爽やかにピットに帰宅というアクシデントにも見舞われました。

長い夜に備えてだれていたピットが、「落ちちゃった」の大とんがり殿の一言で活気づいたように見えたのは気のせいでせうか?
みんなで引き上げに行って、バイクは無事にレース復帰、大とんがり殿も無事に家まで運転して帰るという、レースにちょっとしたドキドキを提供した滑落でした。

それにしても、大とんがり殿は落ちすぎじゃあないでせうか?
よく落ちている気がするですよ。

子の運動会帰りの者あり、月曜に出張を控えている者あり、夜通し現地へ運転してきて参加する者ありと無茶してんなァといつもの坂内風景を微笑ましく見てきたのですけれど、微笑めない人約一名あり。

いや、坂内自体は楽しかったようなのですけれど、「大きくなったらカブ乗る?」「カブ好き?」に、小とんがりは頑なに首を横に振り、「カブきらい」とつぶやきます。
君にはちと早すぎましたか。
ごめんよ、小とんがり。
でも、君のパパはまた滑落してヘルメット置いて手ぶらで帰ってくるよ、たぶん。